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竹の階段

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『聴耳草紙』 - 目次およびあらすじ1 (P1-P190)

『聴耳草紙』

序 - 柳田国男(P1-P3)
凡例 - 佐々木喜善(P5-P6)


1番 聴耳草紙(P15-P17):狐を助けた爺が恩返しに獣の言葉を理解できる聴耳草紙を貰い、幸せになる話
2番 観音の申子(P17-P19):齢60の夫婦に観音様が子供を授け、その子が長者の婿になり、幸せになる話
3番 田螺長者(P19-P24):齢40の夫婦に生まれたタニシの子が嫁を貰い、嫁の参詣によって人間になる話
4番 蕪焼笹四郎(P24-P26):カブ好き笹四郎は女房を殿様に奪われるが、友人の機転で殿様と入れ代わる話
5番 尾張中納言(P26-P27):絵に描かれた美女を探し日本中を旅した男が、尾張の城に忍び中納言になる話
6番 一目千両(P27-P28):奥州の男が江戸に出、お盆で得た三千両を元に美しい女房を得、帰郷する話
7番 炭焼長者(P28-P29):隣同士の者が夫婦になった、夫に追い出された妻は自身の運で爺と長者になる話
8番 山神の相談(P29-P30):六部は山神の会話を聞き、七年後、その話が現実となったところに遭遇する話
9番 黄金の臼(P30-P32):鴻ノ池の主のお遣いをした孫四郎は金の出る臼を貰うが、女房の欲で臼を失う話
10番 尽きぬ銭緡(P32-P34):黒沼から赤沼へのお遣いをし善平は長者となるが、感謝を怠けた子孫で潰える話


11番 天人子(P34-P36):水浴をする天女の着物を惣助が殿様に献上、マンダラを織り終えた天女は天に帰る話
12番 兄弟淵(P36-P37):腹帯の淵の主の遣いで娘は御行の淵の主に喰われに行くが、旅人の機転で助かる話
13番 上下の河童(P37):河童のお遣いを正直に遂行した男が、正直ゆえ喰われずに宝物を貰い長者になる話
14番 淵の主と山伏(P37-P38):琴ヶ滝と琵琶ヶ滝の男女の主の逢瀬を人々に洩らした山伏が石にされる話
15番 黄金の牛(P38-P39):正直者のウソトキが名前を呼ばれ、坑口から出た瞬間坑が崩れ一人だけ助かる話
16番 瓢箪の話
   01 瓢箪の始まり(P39-P40):口減らしに末子を殺し、埋めた所から生えた草の実を売り生計を立てた話
   02 瓢箪長者(P40-P41):末息子の歌をうたう瓢箪を隣の長者が欲しがり、身代と交換に長者となる話
   03 瓢箪踊り(P41):正直者の息子が踊りをおどる瓢箪を川淵で拾い、それを見世物にして長者になる話
   04 本なり瓢箪(P42):父親に各々瓢箪を貰った三兄弟、一番重いものを貰った長男が家督を継ぐ話
   05 粉南蕃売り(P42):唐辛子売りが瓢箪で藁を打った草鞋を履き熊野詣り、その草鞋が丈夫だった話
   06 瓢箪の質物(P42-P43):質屋の婆が、金の瓢箪と嘘を言われ貸した百両を博打打ちから取り戻す話
   07 宝瓢箪(P43):何でも好きなものの出る宝瓢箪を天狗から機転により奪った博打打ちが長者になる話
17番 打出の小槌(P43-P45):嫁により山に棄てられた婆が鬼に貰った小槌で金持ちになる、真似た嫁は死ぬ話
18番 蜂聟(P45):蜂を助けた下男が、その蜂に大石は渋紙だと教えてもらったことで、長者の花婿になる話
19番 蜂のおかげ(P46-P47):婿になりたい男は藁を交換を続けて千両にし、蜂の助けでそれを成就させる話
20番 親譲りの皮袋(P47-P49):母親に皮袋を貰った孝行息子が、袋の不思議な力で長者の娘の婿になる話


21番 黄金の鉈(P49-P50):鉈を淵に落とした爺が淵の女の問いに正直に答え、金の鉈と古鉈の両方を貰う話
22番 黄金の壺(P50):隣人は壺の中の蛇を爺の家の上から撒いたが、天降ったそれは大判小判になった話
23番 樵夫の殿様(P51-P52):山で穴を見つけ、そこの村人の娘の身替りに生贄に向かい怪物を退治する話
24番 窟の女(P52-P54):穴で三日間遊んだ男、妻子が気になり村に帰ると何十年も経っていた、という夢の話
25番 三人の大力男(P54-P56):力太郎が石子太郎と御堂太郎を子分にし、村娘を食べる化物を退治する話
26番 夢見息子(P56-P59):海底の竜宮に行き、身替りに生贄となり怪物を退治し殿様になる、という夢の話
27番 鬼婆と小僧(P60-P61):小僧は和尚の守り札により鬼婆から逃れ、和尚は鬼婆を豆にし食ってしまう話
28番 姉のはからい(P61-P63):弟は姉を取り戻すために鬼の館に向かい、姉の一計で鬼の首を落とし帰る話
29番 鬼の豆(P63-P64):鬼の妻にされている姉の元に向かい、姉の一計で鬼を殺し宝物を持って家に帰る話
30番 山男と牛方(P64-P66):山男から逃げた牛方は船矧の舟に匿われ、代わりに逃げた船矧が山男を倒す話


31番 臼掘と舟掘(P66):山男から逃げた臼掘りが舟掘りの舟に匿われ、代わりに舟掘りが食われそうになる話
32番 箕の輪曲(P66-P67):山奥で火にあたる彦太郎の心を山姥が当てる、箕の輪が弾け灰が山姥にかかる話
33番 カンジキツクリ(P67):カンジキを作る五右衛門の横でムジナが睾丸を広げるので、それを打ち殺す話
34番 大工と鬼六(P67-P68):大工は鬼に橋を架けてもらうが、眼玉を取られる代わりに鬼の名を呼び助かる話
35番 ライ病(P68-P69):観音堂作りの間、人間として工匠に弟子入りした木切れからライ病が出来たという話
36番 油採り(P69-P71):人油を採られ殺されると知り逃げた男が、ついに見付かり引きずり落とされる夢の話
37番 よい夢(P71-P72):童が睾丸を叩くと鬼達は笑い海の水を吐き出す、童は生物を生き返らせる針を貰う話
38番 嬰児子太郎(P72-P74):嘘つき過ぎて海に流された嬰児子太郎が、生物を生き返らせる針で出世する話
39番 馬喰八十八(P74-P80):八十八は長者を何度もだまして怒りを買うが、ついに長者を殺して長者になる話
40番 鳩提灯(P80-P81):貧乏熊吉は長者の娘の婿になるために、氏神の真似をして長者をだまし婿になる話


41番 悪い寡婦(P81):若者と寡婦は女の死体を化粧し酒屋の前に置きだまし、嫁を殺したと騒いで百両取る話
42番 夜稼ぐ聟(P82):舅と婿が女の死体をお宮に運び、娘が死んだと言う嘘で殿様の同情を買い、金を貰う話
43番 偽八卦(P82-P84):殿様の千両箱を盗んだ家来の言う通りにした嘘八卦が、合計二千両を貰って帰る話
44番 御箆大明神(P84-P87):朱面で撫ぜると音が鳴り、黒面で撫ぜると音の止まるヘラをホラ吹きが使う話
45番 南部の生倦と秋田のブンバイ(P87-P88):生倦は剣の名人ブンバイに燃え木を投げ殺すが、自分も死ぬ話
46番 島の坊(P88-P90):悪戯された大入道は怒り町で暴れ回るがついに殺される、それが漁夫の神となった話
47番 旗屋の鵺(P90-P93):狩人は小蛇や巨大化する虫に翻弄されるが大蛇や白鹿を仕留める、大鹿を追った話
48番 トンゾウ(P93-P94):マタギの佐平はトンゾウを二度見た後に病気で死んだ、飛ぶ化物らしいという話
49番 呼び声(P94-P95):右源太の目の前を行灯に似た火塊が飛んでいく、今度は化物の呼ぶ声、大声がした話
50番 糸積み女(P95):山中ニヤリニヤリと笑う女は小作が桶を撃つと消えた、翌朝そこに古狸が死んでいた話


51番 荒滝の話(P96):荒滝という力士がいたが、横綱の秀之山に撫でられた後、病気になり死んでしまった話
52番 扇の歌(P96-P98):姫から扇を貰った若者はそこに書かれた歌を頼りに姫を探し、婿になる話(2に類似)
53番 蛇の嫁子
   01 その一(P98-P101):蛇の元を逃れ、蛙の服で婆に化けた三女が長者の息子の嫁になる話(2に類似)
   02 そのニ(P101-P102):蛇は田に雨を降らせた代わりに娘を貰って帰るが、娘の一計に疲労し死ぬ話
54番 蛇の聟
   01 その一(P102-P103):若者に化け毎夜娘の元に通った大蛇が、娘に腹の子供を大事にと言い死ぬ話
   02 そのニ(P103):両親の留守の間、娘を侍が訪ねてきた、その時袴に刺した針により大蛇が死ぬ話
   03 その三(P103-P104):夫の留守のうちに女房の元に毎晩美男が通って来る、針を刺すと蛇であった話
   04 その四(P104):毎晩娘の部屋に通う美男にキビ団子を食わせ、蛇に戻ったのを父親が切り裂き殺す話
55番 蛇息子(P105):長者に殺された蛇がその三人の息子となって生まれるが、二十歳で三人とも死に悲しむ話
56番 母の眼玉(P106-P108):女に化けた大蛇との子を、男はその眼玉で育てあげ、子は盲目の母に孝行する話
57番 つかずの臼(P108):和尚が寺の主の安産のために臼挽きを控え、お礼に竜の玉、竜の爪、帷子を貰う話
58番 お仙ヶ淵(P108-P109):幼児を残し突然出て行った妻お仙が、少しずつ蛇に姿を変え、淵の主になる話
59番 蛇ノ島弁天(P109-P110):再開を約束した男に娘は毎日逢おうと通うが逢えずに凍死、赤い小蛇となる話
60番 お菊の水(P110-P111):命乞いをする孕みの猿を撃ち殺した猟師の子お菊が大蛇であり雷神に殺される話


61番 雪姫(P111-P112):身代わりに生贄となった雪姫がお経を唱え、大蛇を元の女に戻し母と幸せに暮らす話
62番 蛇女退治(P113-P115):化物退治に向かう太郎と次郎は殺され、三郎が大蛇を退治し殿様に褒美を貰う話
63番 蛇の剣
   01 その一(P115):石の上に太刀を忘れ従僕に取りに行かせるが大蛇だというので行くと太刀だった話
   02 そのニ(P115):侍は名刀村正を枕に昼寝していたが、赤い大蛇を枕にしていると村人に騒がれた話
   03 その三(P115):月山は家宝の名刀月山ゲッサンを質に入れるが、夜分蛇になって家に戻ってきた話
64番 野槌(P116):胴だけの蛇と頭だけの蛇がいる場所、知らず喜代人が頭だけの蛇を見たあとに病気で死ぬ話
65番 蛇と茅と蕨(P116-P117):チガヤの芽に貫かれ動けなくなった蛇が、ワラビの芽に持ち上げられ助かる話
66番 上の爺と下の爺(P117-P119):下の爺の犬もコメの木も灰も、それを借りた上の爺には悪い事をもたらす話
67番 コブ取り爺々
   01 その一(P119-P121):一方の爺は天狗の前で舞いコブを取って貰うが、一方の爺はコブ二つにされる話
   02 そのニ(P121-P122):鬼の前で舞いコブを取られた爺、羨ましがった隣の爺はコブ二つにされる話
68番 鼠の相撲(P122-P123):自分の家の鼠と長者の家の鼠が相撲を取るのを見た貧乏爺が鼠に餅を食わす話
69番 豆子噺
   01 その一(P123-P127):豆を追い鼠の穴に入った爺は金を持って出てくる、真似た隣の爺は失敗する話
   02 そのニ(P127-P128):豆を追いかけた婆は鬼の金を手に入れる、真似をした隣の婆は失敗する話
   03 その三(P128-P130):豆を追いかけ節穴に入った爺は童を連れ帰る、十年育てた爺婆は長者になる話
70番 地蔵譚
   01 石地蔵の笠(P130):爺は雨の中の地蔵に笠を被せる、恩返しで鶏の真似をし金を得る話(69-1に類似)
   02 地蔵の木曳(P130-P131):爺は雪の中の地蔵達に頭巾を被せる、その夜地蔵達が恩返しにやってくる話
   03 糠餅と地蔵(P131-P132):餅を食べ感謝された地蔵は爺に金を与える、真似をした隣の爺は失敗する話
   04 地蔵の酒(P132-P133):隣の爺の家の留守番を頼まれた婆が地蔵の出す酒を呑み、地蔵の鼻を欠く話
   05 黄金をひる地蔵(P133):婆は尻穴から金粒を落とす地蔵の尻穴を火箸で広げた、地蔵は飛んで去った話


71番 猿と爺地蔵
   01 その一(P133-P135):爺は餅を体に塗り地蔵に化け猿から千両箱を得る、真似した隣の爺は失敗する話
   02 猿皮売り(P135-P136):地蔵に化けた爺が猿に命令し作らせた袋に入れ、一匹ずつ殺して町で売る話
72番 猿になった長者(P136):貧乏人が十五夜に団子を上げる、翌朝隣の長者が猿になっていたので、入替る話
73番 猿の聟(P136-P139):爺は約束通り猿の嫁に娘をやる、里帰りの日、妻に騙された猿は川を流れていく話
74番 猿の餅つき
   01 その一(P140):蛙から餅を盗んで逃げた猿は、餅を取り返した蛙に餅を投げられ顔が赤くなった話
   02 猿と蟹(P140-P141):餅を持って逃げた猿は、餅を取り返した蟹に餅を投げられ顔が赤くなった話
75番 ココウ次郎(P141):爺は池の蟹をココウ次郎と呼び可愛がっていた、婆はその蟹を呼び全部食べてしまう話
76番 蛙と馬喰(P141-P142):蛙は途中二本足で歩き出したが、眼が後ろを向いたことで元の道を戻っていった話
77番 蛙と田螺(P142-P143):蛇に襲われた蛙を助けるために田螺が蛇を退治する、今でも蛙と田螺仲良しな話
78番 田螺と野老(P143):オニドコロが田螺を歌で馬鹿にしたところ、田螺に脅かされて土の中に潜り込んだ話
79番 田螺と狐(P144-P145):狐と田螺の競争、田螺は狐の尾に付き、休むと離れてとっくに来ていた振りする話
80番 獺(カワウソ)と狐
   01 その一(P145-P146):魚を獲ろうと狐は尾を川につけ、水面が凍ったため抜けず、叩き殺される話
   02 そのニ(P146-P147):魚を獲ろうと狐は尾を川につけ、水面が凍ったため抜けず、尾の皮が剥げる話
   03 その三(P147-P148):魚を獲ろうと狐は尾を川につけ、水面が凍ったため抜けず、叩き殺される話


81番 若水(P148-P149):貧乏な若松は狐を助ける、元旦の朝、米が無いので大鍋に水を炊くと飯になった話
82番 狐の報恩(P149-P151):爺に命を助けられた狐が、釜、美しい娘、立派な青馬に化けて恩返しをする話
83番 狐と獅子(P152):唐で虎と獅子との勝負に勝った狐が、獅子の首を日本に持って帰る話(79に一部類似)
84番 盲坊と狐(P152-P154):盲坊が白布の袋と油揚げ鼠を使い、悪い狐達を捕まえ、それを村人達が殺す話
85番 狐の話
   01 隠れ頭巾(P154-P155):爺は狐に姿の消える(と偽った)頭巾を貰い盗みをするが、ひどい目にあう話
   02 駈け馬(P155-P156):狐に騙されまいとした侍は荒馬に驚き飯を落とす、馬は狐に戻りそれを食べ去る話
   03 羽沢のお菊(P156-P157):狐に騙され偽の菊を摘んで帰ってきた爺、婆は油揚げに集る狐を追い払う話
   04 死人の番(P157-P158):狐を脅かした帰途、日が暮れ白髪の婆の家に宿すると死人に追いかけられる話
   05 幽霊(P158-P159):妹の葬式の帰り、妹の泣声が近づいて来る、家に帰ると壁から無数の手がでる話
   06 白い雀(P159):近づくと逃げる白い雀を捕まえようと背負う荷を降ろしたところ、それを狐に盗られる話
   07 魚みやげ(P159):柳田某が酔って帰り、迎えに来た女に荷を預けるが、次の日そんな事実はなかった話
   08 ランプ売り(P159-P160):ランプのホヤ売りが、道で眠る狐を殴るが、気付くと自分の商売道具だった話
   09 闇(P160):野田某、川魚釣りの帰り、急に暗くなったので魚を藪に投げるとすぐ元の昼間になった話
   10 湧水(P160):酒を呑んだ帰り、湧水がだんだん増え湖のようになって溺れたが、溜池に落ちていた話
   11 女客(P160):道で美しい女と出会い自分の馬に乗せる、荷の魚と共に馬上の女はいなくなっていた話
   12 飼犬(P161):男沢君、飼犬が走ってきてジャレてくるので頭を松の木にぶつける、犬は狐になり去る話
   13 紙幣(P161):武田君、親父に十円札を貰い、牛肉を買うが、しっかり握っていたそれは木の葉だった話
   14 ハクラク(P161):ある家畜医は狐を馬鹿にしたが、川に入りもがいているとそれが家の藁であった話
   15 放し馬(P161-P162):女に化けた狐の後をつけ大きな家に入ると馬に蹴られた、家が実は馬だった話
   16 塩ペン(P162-P163):狐に騙され半日グルグル廻されていた爺が、次の日狐の口に塩を入れ復讐する話
   17 塩ペン(P163):いつも狐に騙されるので塩をつかみ待つと婆に化けた狐が来たので口に塩を入れる話
   18 狐の忠臣蔵(P163):塩引き魚を持って狐の芝居を見ていた、帰ろうとしたが頭に乗った狐に盗られる話
   19 狐の家(P163-P164):狐に付いて行き、ひどく立派な家の風呂に入った男が畑中の肥桶に入っていた話
   20 狐が騙された話(P164):娘に化けた狐に、爺は自分の化けっぷりにはかなわないなと逆に狐を騙す話
86番 兎の仇討(P164-P167):狸に婆を殺され食わされた爺は兎に仇討ちを頼み狸を懲らしめる話(カチカチ山)
87番 兎と熊(P167-P170):悪い兎は熊を土舟に乗せ殺す、今度は人を騙すが包丁を投げられ尾が無くなる話
88番 狢(ムジナ)の話
   01 狢の頓智(P171):狢に父の睾丸の大きさを伝えようと狢を押えている両手を離し狢を逃がした話
   02 狢の悪戯(P171-P172):ガマ蛙の屍骸を臭い思いをして道の横を通ったが帰りは無くなっていた話
89番 狸(タヌキ)の話
   01 狸の旦那(P172):旦那が膳を食い散らかす、それは古狸であり、後から本当の旦那が帰ってきた話
   02 狸の女(P172-P173):爺は女を獣だと察知し叩いた、それは首乗りになった二匹の狸であった話
90番 爺と婆の振舞(P174):爺が魚をたくさん買ってきた晩に娘や孫が大勢来た、爺と婆は喜んで笑った話


91番 狼と泣児(P174):母は子にそんなに泣くと狼に食わせると言い、外の狼は喜んだが泣声は止み落胆した話
92番 狼石(P174-P176):母娘を助けなかった和尚は狼に殺され、娘に救われた村人は旅人に親切になった話
93番 古屋の漏
   01 その一(P176-P179):泥棒と狼は雨漏という化物を怖がり逃げる、虎も怖がり日本から脱出する話
   02 そのニ(P179):雨漏が一番怖いという爺と婆と娘の話を聞いていた虎は怖がり日本から脱出する話
   03 その三(P179-P180):雨漏が一番怖いという爺婆の話を聞いた虎は馬の背に乗って逃げ、隠れる話
94番 虎猫と和尚(P180-P182):和尚に恩を返したい猫は、長者の娘の棺を宙に浮かせ和尚に解決させる話
95番 猫の嫁子(P182-P183):長者の元を追い出された猫が、世話になった貧乏百姓への恩返しに人間になる話
96番 怪猫の話
   01 その一(P183-P184):猫達の話を聞いた男が侍を家に連れ、祖母に入れ替わっていた飼猫を殺す話
   02 そのニ(P184-P185):狩人は山で一つ目の怪物に出会う、撃ち倒すと釜の蓋をくわえた猫だった話
   03 その三(P185):猫から口止めされたことを旦那に話した妻が、次の日喉を食い破られ死んでいた話
   04 その四(P185-P186):猫から口止めされたことを旦那に話した婆が、喉を食い破られ死んでいた話
   05 その五(P186):手拭いを持って家を出る飼猫を不振に思いついていくと、狐と一緒に踊っていた話
   06 その六(P186):魚を盗んで太郎に殴られた猫、人に傷の理由を訊ねられた猫は太郎だと答えた話
   07 その七(P186):浄瑠璃を聴く人達が、旅人から墓場で拾った杖を借り聴くと老猫の鳴声であった話
   08 その八(P186):新田某の飼猫は、浄瑠璃や師走の寺の鐘の音の真似が得意で、人々を驚かせた話
   09 その九(P187):人語を話した飼猫を気味悪がって殺し埋めた処から出たカボチャを食べて苦しむ話
97番 鮭の翁(P187):娘を大鷲がつかみ、落ちた淵の老翁は家まで送る、老翁は鮭の大助で娘と夫婦になる話
98番 鮭の大助(P188):鷲につかまれ玄海灘の孤島に落とされた主人が、鮭の大助の背に乗り故郷に帰る話
99番 鮭魚のとおてむ(P189-P190):大鮭に救われた男は川争い鎮静の為自害、鮭が子孫のトーテムとなった話
100番 鱈男(P190):お姫様の元に毎夜通う美男、侍女が怪しんで小豆飯を食わせると男は死に、タラだった話



『聴耳草紙』 - 目次およびあらすじ2 (P191-P320)
筑摩叢書『聴耳草紙』
by otherpost | 2009-02-10 02:22 | 資料