<< 新編姓氏家系辞書 画集の希望と映画グッズ >>

鳩山郁子

c0122226_17253350.jpgc0122226_1723887.jpg
※「シューメイカー」(2005年)より

鳩山 郁子(はとやま いくこ)。神奈川県横浜市出身の漫画家。左利き。6月11日生まれ。
1987年、『月刊漫画ガロ』に「もようのある卵」が入選しデビュー。

鳩山郁子オフィシャルサイト「@spangle(スパングル)」

作品展開としては、豆本や作中に登場する小物などのグッズ販売、挿絵・書籍表紙やCDジャケットなどの仕事があるが、ここでは漫画作品に限定して紹介する。画風は、岡野玲子に近いようで(『文藝別冊 総特集安倍晴明』の表紙画を描いているからそう思うのだろうが)、それでいて画・内容共にしっかり「ガロ系」である。つげ義春の世界観も入っている気がする。漫画素材への執着は女性的で、ジャンルは違うが一ノ関圭ほどにも及ぶ。

鳩山君は昔から独特な世界観の漫画を描いていて有名な人でしたが、本人は漫画というより、いつも古い小説を読んでいた印象があります。とても姿勢がよく、本を読んでいる様はその周りだけ空気が違っていて、ちょっとした絵画のようでした。
※ココログ「さぶ」(2005年11月5日記事)より


単行本は全7種が刊行されている。鳩山は単行本化の際、大きな修正は行なわないが、キャラクタの「目」をよく直している(以下の「一部顔に改稿」という記述がそれ)。しかしそれによる表情の変化はない(機微程度)。


c0122226_1654282.jpgc0122226_1652669.jpg#1 ※左:新装改訂版表紙/右:旧版表紙
『月にひらく襟(えり)』(初版1991年2月28日発行/第2刷1993年9月10日発行/青林堂)
 「Suger hiccup シュガー・ヒカップ」(描き下ろし):1991年作品
 「紅切子、青更紗」(『月刊漫画ガロ』1990年8月号):一部顔に改稿、雑誌掲載時には巻頭カラー
 「Blue bell knoll」(『月刊漫画ガロ』1990年9月号):改稿なし、扉追加、出だしとラストに一コマずつ追加
 「アイネクライネ」(『月刊漫画ガロ』1988年5月号):一部顔に改稿
 「ローレライ」(『月刊漫画ガロ』1988年6月号):一部顔に改稿
 「リリー、ランタン、ロータス」(『月刊漫画ガロ』1990年11月号):改稿なし
 「もようのある卵」(『月刊漫画ガロ』1987年10月号):改稿なし、1987年6月21日作品
 「タチエガラス工房」(『月刊漫画ガロ』1988年4月号):一部顔に改稿、一コマ描き換え(新装版P135の一コマ目)
 「人魚の膝」(『月刊漫画ガロ』1991年1月号):改稿なし
 「空の水夫」(『June ジュネ 56号』1991年1月号):改稿なし、雑誌掲載時には巻頭カラー
 「青絵の骨」(『月刊漫画ガロ』1991年2-3月合併号):改稿なし、雑誌掲載時には原稿の順番ミスあり
 「歪み絵の少年」(『ロマンJune 3号』小説June1990年8月増刊号):複数コマ描き直し、1990年5月作品

解説:「螺子式少年の処方(レシピ)」長野まゆみ

新装改訂版(2001月5月25日発行/青林工藝舎)には以下2作品が追加される。
 「回旋塔」(『ロマンJune 1号』小説June1988年10月増刊号)
 「雲母王子」(『月刊漫画ガロ』1988年11月号):改稿なし


水色だったカラー頁は新装版で黄緑色になる。鳩山はここに解説を寄せている長野まゆみの書籍『天球儀文庫』全4巻(1991年・1992年)の挿絵を描いており、親交が深いようだ。逆に鳩山は中野シズカ(トーン漫画という作風)の単行本『刺星─Shisei』(2004年7月25日発行/青林工藝舎)への解説を書いている。他者作品へのコメントということでは、『月刊漫画ガロ』1992年9月号の特集「鈴木翁二の世界」に「コール天マントの少年王子」というタイトルの文章を寄稿、『アックス』61号の「追悼 鴨沢祐仁」にも「いつか、星の都で…」というタイトルの文章とイラストを寄稿している。デビュー作品「もようのある卵」は、鴨沢祐仁のデビュー作『クシー君の発明』(『月刊漫画ガロ』1975年4月号)に似た(意識した?)4コマ作品。旧版の背表紙が表紙や裏表紙より少し青っぽく色あせたように見えるのは仕様。


c0122226_1663587.jpgc0122226_130966.jpg#2 ※左:新装改訂版表紙/右:旧版表紙
『スパングル』(1993年8月10日発行/青林堂)
 「星的、菫的」(『月刊漫画ガロ』1991年12月号):改稿なし、1991年9月16日作品
 「青く染められた青のなかに」(描き下ろし):1993年作品
 「銀輪の心臓」(『月刊漫画ガロ』1988年8月号):改稿なし
 「緑陰の幕間から」(『月刊漫画ガロ』1992年7月号):改稿なし、1992年3月28日作品
 「孔雀料理」(『月刊漫画ガロ』1991年4月号):改稿なし
 「水琴滴」(『月刊漫画ガロ』1993年2-3月合併号):改稿なし
 「エレクトリックローズ」(『COMIC BOX』1987年10月号):改稿なし
 「Limonea リモネア Act Ⅰ」(『月刊漫画ガロ』1991年6月号):一部顔に改稿
 「Limonea Act Ⅱ」(『月刊漫画ガロ』1991年7月号):一部顔に改稿
 「リチア電気石譜」(『月刊漫画ガロ』1991年10月号):改稿なし、1991年7月20日作品
 「卓上噴水」(『月刊漫画ガロ』1992年2-3月合併号):改稿なし
 「音楽」(『COMIC BOX』1988年1月号):一部顔に改稿、1987年9月作品


新装改訂版(2004月8月31日発行/青林工藝舎)には以下2作品が追加される。
 「セルリアン・ベリテ」(『月刊漫画ガロ』1988年9月号):改稿なし
 「薄荷の諧楽」(『月刊漫画ガロ』1988年10月号):改稿なし


カバー帯(新旧共)に上述の鴨沢祐仁による紹介文付き。旧版にはイラスト3枚を収録、新装版ではその部分が書き下ろしエッセイ「"スパングル"これを描いたときの話」(全4枚)になっている。「音楽」に出てくるセリフ、頭に浮かんできたメロディーがなかなか離れない、意地悪されている様になかなか消えない、こういうのを読むといつもガーシュウィン兄弟の楽曲「魅惑のリズム(Fascinating Rhythm)」(1924年)の素晴らしい歌詞を思い出す。


c0122226_1665833.jpgc0122226_22524675.jpg#3 ※左:新装改訂版表紙/右:旧版表紙
『カストラチュラ』(1995年8月30日発行/作品社)
 「カストラチュラ」(描き下ろし)

新装改訂版(2000年8月25日発行/青林工藝舎)にはエッセイが追加される。

新装版には巻末に書き下ろしエッセイが全5頁追加される。旧版カバー帯には「映画「カストラート」絶賛上映中!」の文字、これは映画「カストラート」(1994年/1995年6月日本公開)の公開に合わせたものだが、内容は映画とは全く無関係。ちなみにこの映画のクライマックスで歌われるのが、今回映画「カムイ外伝」の主題歌にもなっているヘンデルのアリア「私を泣かせてください」。これは歌劇「リナルド」(初演1711年)の曲で、当時それを歌うカストラートの歌声も相まってヘンデルの名声を大きく高めた。この映画「カストラート」、日本語字幕版DVDが現在絶版になっている。

音とはなんと紙の上に落とし難いものだろう。トンボが空中で蛾を捕る乾いた音でさえ形容し辛い。ムンクの「叫び」からは凄まじいほど高い音調の声が聴こえてくるが、それは耳を塞ぐ者の描写によってである。鳩山作品は声や味を独特の表現であらわしているが、あまりに繊細すぎて男性読者の想像力を超えているのがもどかしい。


c0122226_1672065.jpg#4
『青い菊』(1998月5月20日発行/青林工藝舎)
 「Un Eatable Sandwiches ~あるいは藍晶石譜~」(描き下ろし)
 「七月紙鳶」(『月刊漫画ガロ』1996年9・10月号):一部顔に改稿
 「Lou dau-daw ~ルウ・ドウ・ドオ~」
(『パチパチコミック』1994年5月号、『きみとぼく』1994年12月号-1995年11月号より抜粋、描き下ろし)
 「青い菊 ~Les Chrysanthemes Bleus~」
(『月刊漫画ガロ』1997年7・8月号):改稿なし、17枚追加(P159-P175)


初版本にはエクス・リブリス(蔵書票/全4種)が1枚ずつ封入される。「青い菊」は『月刊漫画ガロ』が1997年8月号で一度休刊してしまったため(次年1月号で復刊)、連載第二回までの未完となっていた(おそらく全三回の予定だった)。


c0122226_1674051.jpg#5
『ミカセ』(2004年8月31日発行/青林工藝舎)
 「アネモネと風速計」(描き下ろし)
 「インスレーター・トゥリー・ストーリー」(『アックス Vol.35-37』2003年10月31日-2004年2月29日発行):改稿なし
 「美男葛」(『アックス Vol.9-10』1999年6月30日・8月31日発行):一部顔やセリフなどに改稿
 「貴腐月」(『月刊漫画ガロ』1996年5・6月号):一部顔やセリフなどに改稿、4枚追加(P178-P181)


「美男葛」は日本の伝統美といった括りでどうも単行本未収録作品「糸底の疵」「緑郎丸」と混同してしまう。それに比べて「インスレーター・トゥリー・ストーリー」はほかの鳩山作品には見られないコミカルさをもっている(どっちかっていうと鳩山グッズ系のノリか)。鳩山は2003年の発表に沿って豆本でガイシ図鑑を発行し、2007年にはこれの新色版発売と共に「ガイシ好きなヒト」(笑)としてテレビ出演もしている。このコミカルさは素材に対する作者の意識の投影なのだろう。


c0122226_16822.jpg#6
『シューメイカー』(2005月7月30日発行/青林工藝舎)
 「シューメイカー」(描き下ろし)
 「滴翠珠」Act1(『アックス Vol.22』2001年8月31日発行):一部顔に改稿
 「滴翠珠」Act2(『アックス Vol.23』2001年10月31日発行):一部顔に改稿
 「滴翠珠」Act3(『アックス Vol.24』2001年12月31日発行):一部顔に改稿
 「滴翠珠」Act4(『アックス Vol.25』2002年2月28日発行):一部改稿
 「滴翠珠」Act5(『アックス Vol.26』2002年4月30日発行):一部顔に改稿、ラスト描き換え
 「Passage」(『アックス Vol.5』1998年10月31日発行):改稿なし
 「PassageⅡ 薔薇色の本」(『アックス Vol.11』1999年10月31日発行)


この本に収録の作品は、「Passage」以外全て長編「カストラチュラ」の番外編(「PassageⅡ」も含める)。それでも「カストラチュラ」を読んでいなくても全然差し支えない。「滴翠珠」ラストの描写は雑誌掲載時と少し違うが、"主観的に時が止まる"雑誌掲載時版はとても捨てがたい。単行本版のような「ミステリアス」ではなく「沈黙」となっている。


c0122226_023319.jpg#7
『ダゲレオタイピスト―銀板写真師』(2009年3月31日発行/青林工藝舎)
 「The widow of fisherman can't stop Knitting」(描き下ろし)
 「ダゲレオタイピスト」※改訂版


記憶は消えるわけでも薄れるわけでもない。それは生まれてから生命が終えるまで完璧に蓄積されていく。記憶の障害によって過去のある時点に立ち戻った時、その記憶は細部に至るまでその時点に帰る。あとで新たな記憶を作ることはあっても、「その時」の記憶はその時のままだ。だが「障害」以外に完全に「戻る」ことは難しい。ほとんどの記憶は思い返されない。リアルタイムに「しまう」高度な機能があるからだ。思い出せなければそのまま一生と共に消え去る。普段使用されないその天文学的な「個人の記憶」は脳の容量の大部分を占める。写真はそれを多少でも、生きている間に思い出すことができる「きっかけ」を与えてくれる。「ダゲレオタイピスト」はそんな「写真」草創期の物語。放浪の写真師にとって、田舎には高価にも拘らず死んだ子供の写真を撮る需要が多かった。それは生者の記憶のためにである。

「ダゲレオタイピスト」の初出時(下に紹介)との差異を書く。以下この改訂版のものの頁数を書く。文字校正はほんの僅か。目の修整も僅かで、すぐ気付くところではP84・P91・P96・P122・P172・P182にある。その内P172の1コマ目と2コマ目は重要なカットのため、微妙な表情の変化が大分読者の印象を変える。改稿部分は、中扉頁の削除と、P50-51とP52-53の頁入れ換えがある。P108の6コマ目と7コマ目を入れ換え、さらにその最終コマを描き直し、P109とP110が新たに付け足され、P111の2コマ目にちょっとした背景黒塗りがある。あとはP122の4コマ目を描き直しているのみ。


これら単行本に未収録の漫画作品は以下。

 「ATELIER アトリエ」全4枚(『小説JUNE 11号』1985年2月号)※16歳時、デビュー前
 「少年ロンド」(『COMIC BOX』1987年8月号)※加藤郁子名義、デビュー前
 「ロマンティカ」全13枚(『月刊漫画ガロ』1988年7月号):1988年3月16日作品※流線型の君
 「ソプラノ」全10枚(『June ジュネ 43号』1988年11月号)※失ったソプラノ(声)との再会
 「SPANGLE スパングル」全19枚(『月刊漫画ガロ』1989年2-3月合併号)※彼に見えるガラスの塀
 「踝の咲く少年達」全13枚(『ロマンJune 2号』小説June1989年8月増刊号)※少年が終る前に
 「Midori」全12枚(『月刊漫画ガロ』1990年1月号):以降連載全二回
 「Midori ActⅡ 精霊二人 ActⅢ 摂氏 華氏 光 ……花火」全20枚(『月刊漫画ガロ』1990年4月号)
 「月長石譜」全7枚(『月刊漫画ガロ』1990年7月号)※オーキッドの月長石
 「Crushed Lilacs クラッシュドライラックス」全13枚(『月刊漫画ガロ』1991年8月号)※硅一の記憶
 「糸底の疵 Act 1」全14枚(『月刊漫画ガロ』1993年8月号):以降連載全三回
 「糸底の疵 二」全17枚(『月刊漫画ガロ』1993年10月号)※疵(きず)
 「糸底の疵(三、水の輪)」全18枚(『月刊漫画ガロ』1993年11月号):掲載誌にインタビュー記事(生年月日など)
 「マルセリーノの歌」全22枚(『月刊漫画ガロ』1994年3月号)※あの日のマルセリーノの追想
 「緑郎丸(一)」全14枚(『月刊漫画ガロ』1994年5月号):以降連載全三回
 「緑郎丸(二)」全17枚(『月刊漫画ガロ』1994年6月号):掲載誌に作者近影写真数点
 「緑郎丸(三)」全18枚(『月刊漫画ガロ』1994年7月号)※伊皿子と緑郎丸


入選するまでの『月刊漫画ガロ』への投稿は、「2~3回描いて送っていた」(同誌1993年11月号)や、「3作くらい」(同誌1995年10月号)と言っている。単行本『スパングル』によると「もようのある卵」の入選は「エレクトリックローズ」の『COMIC BOX』掲載が決定した直後だったようだ(これは「少年ロンド」との勘違いである可能性もある)。「ATELIER」も含めてこの頃までに他誌(いずれも漫画誌ではない!)に3作品(判明済みは)を発表しているので、もしかしてこれらは先ず『月刊漫画ガロ』に投稿したが入選されなかった作品なのかもしれない。

c0122226_0145693.jpg※「ソプラノ」(1988年)より
「SPANGLE スパングル」(spangle=日本語ではスパンコール)は未復刻作品でありながら、そのタイトルは単行本やオフィシャルサイトの名前として使用されている。暗いが、心に残る良作と思える。

c0122226_157224.jpg1993年のインタビューで、ネームを切らずに原稿に思いついたまま描きだすと言っているように、初期の作品は作者の感覚的な要素があまりに直接的に視覚化されている。画風は今とはだいぶ違うが、これはこれで一つの完成形のようにも思え、その「感覚的」内容とマッチし、読んでいて体中を忙しなく触られ続けているような感じになる。

繊細で感覚的密度が濃いので、読み返すほどに楽しめる作品ばかりである。とても寡作な漫画家なので、「糸底の疵」「緑郎丸」などを早く単行本化してほしいと思っている。
※「ロマンティカ」(1988年)より:Moon and Collarbone(月と鎖骨)「月が細くなるにつれ、君の身体が透けてくる夜」


これ以外に、「限定BOX」としての漫画が全4種発表されている。「ダゲレオタイピスト」はこちらが初出である。月兎社は鳩山も編集に関わっている会社で、つまり個人出版。各ロット数が少ないのもそのためだ。小物を生み出す芸術的センスが天才的なため、近年は活動自体、漫画よりもグッズ(媒体を超えた制作活動)のほうに移っているようにも思える。


c0122226_1734195.jpgc0122226_16371988.jpg
限定BOX『ニオラの黒い騎士』(2006年6月11日発行/限定300部/月兎社/3500円)
 「Kniola's Black Knight―ニオラの黒い騎士」(全14頁/描き下ろし)
※直筆サイン入り。白箱、カードつき種袋(カラー全4種)、ニオラ騎士会会員証(ナンバー入り)、ポストカード付き。
※付属の朝顔の種4粒はニオラの黒い騎士(学名:ipomoea purpurea/英名:common morning glory)


c0122226_17343668.jpgc0122226_16345828.jpg
限定BOX『ダゲレオタイピスト』(2007年6月24日発行/限定500部/月兎社/3500円)
 「DAGUERREOTYPIST―ダゲレオタイピスト」(全142頁/描き下ろし)
※直筆サイン・ナンバー入り。黒箱、肖像画カード、ポストカード付き。


c0122226_17345053.jpgc0122226_36555.jpg
限定BOX『コリンとノルウェイメープル飛行隊』(2007年12月10日発行/限定500部/月兎社/3000円)
 「COLIN AND THE NORWAYMAPLE SQUADRON―コリンとノルウェイメープル飛行隊」(全12頁/描き下ろし)
※直筆サイン・ナンバー入り。薄緑箱、モノクロポスター、外国切手(2枚)、ポストカード付き。


c0122226_1735489.jpgc0122226_2413629.jpg
限定BOX『ルケッタ』(2008年12月24日発行/限定500部/月兎社/3000円)
 「Ruchetta―ルケッタ」(全22頁/描き下ろし)
※直筆サイン・ナンバー入り。深緑箱、刺繍カード、刺繍糸、ポストカード付き。


あとは細かくなるが、『COMIC BOX』1996年5月号に長井勝一(『月刊漫画ガロ』創立者)から漫画家としてのアドバイスを受けた時のことを漫画化したものが見開き2頁の掲載、『ユリイカ』2006年9月臨時増刊号「総特集:稲垣足穂」に「カールと白い電燈」を漫画化したもの(全7頁)が掲載されている。2000年5月発行の『季刊コミッカーズ春号』第24号「少年×少女」には、「紅切子、青更紗」(『月にひらく襟』改訂版ではP26に収録)、「UnEatableSandwiches」(『青い菊』P4に収録)、「Lou dau-daw」4"Stereo scope"(『青い菊』収録)の生原稿掲載がある。

公式サイトの日記によると、現在はクリスマス刊行に向けての作品(砂糖がらみらしい)を執筆中。


参考:コラム「真実から眼を背けることで想像力を掻き立てるマンガ家・鳩山郁子」全7回(吉田アミ)




追記@これ以降のものもいちおうメモ;
-----------------------------------------------------------------------------

限定BOX『白い金平糖の島』(2009年12月24日発行/限定600部/月兎社/3500円)
 「A ilha de um confetto branco―白い金平糖の島」(全56頁/描き下ろし)
※直筆サイン・ナンバー入り。青箱、コンフェティ・ショアBOX(中に星砂などわらわら)、ヒトデ硬貨、ポストカード付き。

「カケスの森」全8枚(『アックス Vol.75』2010年6月30日発行)
「Violett und ein Pickelhaube」(『アックス Vol.81』2011年6月30日発行)
「アルソミトラ・マクロカルパ君1」全14枚(『アックス Vol.82』2011年8月31日発行)
「アルソミトラ・マクロカルパ君2」全14枚(『アックス Vol.83』2011年10月31日発行)
「Parlor Roller 鳩(ピジョン)」全11枚(『アックス Vol.84』2011年12月31日発行)
「鳩を捨てる」全10枚(『アックス Vol.85』2012年2月29日発行)

-----------------------------------------------------------------------------

[PR]
by otherpost | 2009-09-10 18:50 | その他 | Comments(6)
Commented by midori雨 at 2009-11-17 01:23 x
 こんにちは。鳩山氏の作品が好きで、読んでいます。ここで鳩山作品に関する記述を見つけて、嬉しい驚きでした。
 私は漫画のことはよく知らないのですけれど、一ノ関圭氏・映画「カストラート」・記憶のおはなしなど、とても面白く読ませていただきました。
 あまり感覚でこういう事を書かないほうがよいのかなとは思うのですが・・・私的に、鳩山氏の作品は足穂はもちろん、北園克衛や塚本邦雄とも少し似ている気がします。(『「青い菊」』は、塚本の『靑き菊の主題』からとったのかしら?内容は違うけれど;)周囲に鳩山作品を知る人がいないので、何ともいえないのですが;
 白土三平氏の作品はあまり詳しく読んだことがないのですが、「風」の感じが好きです。人間というより、いきものそれ自体の感じがします。ここのHPを参考にさせて頂いて、色々読んでみようと思います。
 
 *『月にひらく襟』の解説の題は、「螺子式少年の処方」だったかと思います。長野氏は、1992年12月に『螺子式少年(レプリカキット)』単行本を出しています。(小説、初出「エルフィン」1991年3月号~92年5月号)
Commented by otherpost at 2009-11-17 06:15
こんにちは。あ、書き間違ってますね。「螺子式少年の処方」に修正しておきました。ご指摘申し訳ないです。ありがとうございました。

白土三平作品は鳩山作品とは異なるものですので、好きになっていただけるかわかりませんが、興味を持っていただけて嬉しいです。
じつは私自身、今まで触れることの無かった塚本邦雄の自己完全と思えるような詩的世界に近付こうという気持ち、それを探る切っ掛けとの意識もありながらこの鳩山エントリーを書いたところもあって、そんな交差に不思議な縁を感じました(^^;

今、「鳩山郁子」でググったら公式サイトの直下にこのエントリーが・・・・・・おそろしや。
Commented by 吉田アミ at 2011-12-09 06:54 x
はじめまして。
鳩山郁子先生で検索したところこのサイトを発見しました!
以前書いた私の連載原稿を参考にしていただいたとのこと。
ありがとうございます。
『夜想』を出しているパラボリカ・ビス(元ペヨトル工房)さんで現在、鳩山先生の原画展が開催されており、その関連イベントの企画や出演などしております。

11日に鳩山郁子先生を語るトークイベント(USTもあります)を行います。未収録リストを私も作ろうと思っていたところだったので、すでにリスト化されている方がいらして、助かりました。ありがとうございます!もし、お時間あれば会場にもお越し下さい。鳩山作品について、お話ししてみたいです〜。
Commented by otherpost at 2011-12-09 20:01
はじめまして。
書き込みいただき、ありがとうございます。
ツイッターの記事など隠れて見させていただいております(^^

最近は鳩山先生のイベント盛りだくさんで
私も気持ちが盛り上がっている最中です☆
こないだはcafeSAYAで青いガイシを買ってきました。

パラボリカ・ビスの鳩山先生のサイン会には参加してきました。
今は展示販売されていたイラストにもあったガルシアマルケスの
「百年の孤独」を寝る前にすこしずつ読み進めているところです(^^

日曜日はヨガと池袋の鉱物展と、舞浜にサーカスを観に行くので
トークイベントには時間的に伺えないんです。貴重ですのに残念です;
USTで、もし録画とかされるのであれば観てみたいですね(^^
Commented by 吉田アミ at 2011-12-10 01:44 x
おお!パラボリカ・ビスにもいらしてくださったのですね。
お会いできずに残念!
来年は鳩山イヤーにしましょう!!!
いずれお会いできたときにお話訊かせてください!
Commented by otherpost at 2011-12-20 11:42
会期おつかれさまでした!

UST、もったいないことですが録画されていなかったので
観ることができませんでしたが、いつかお話できればいいですね(^^

新宿コクーンのサイン会にも行ってきました。
画集未掲載のイラスト達と、「カールと白い電燈」全生原稿を観てきました。
今回画集を買わずに観た(←ひどい)のは私一人だけかもしれないです(^^;

「カールと白い電燈」生原稿はもちろん素晴らしいものでしたが、
鳩山先生の漫画作品には、印刷されたことで生まれるオーラもあるみたいです。
画集一冊一冊のそれが本当の完成原稿なんですよね。

昨日新しいアックスも発売され、今年は鳩山ワールド盛り沢山でしたね!(^^
<< 新編姓氏家系辞書 画集の希望と映画グッズ >>